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慕う人 パスカル [思想]

これまでの人生の中で、機会あるごとに手にして紐解いたのは、
パスカルのパンセ。翻訳の異なるパンセが書棚にいくつあるのかな。
若いころに傍線を引っ張りながら読んだ松波信三郎氏の翻訳は懐かしい。

パスカルは、物理学者、数学者として名が知られているが、
思想家、哲学者、そしてキリスト者でもあって、
その人物像に尽きない魅力を感じる。

その魅力の深層を探ってみると、理性的な精神を持ちながら、
宗教という理性を超えた世界にも敬意を持ち続けたこと。
理性の限界と、それを超越する世界の存在を感じ続けたということだ。

味わい深い短い言葉を二つ。

「理性と行き過ぎ:
  二つの行き過ぎ、
  理性を排除すること、理性しか認めないこと」

「理性と宗教:
  もしすべてを理性に従わせるとしたら、
  わたしたちの宗教には神秘的なところも
  超自然的なところもなくなってしまうだろう。
  もし理性の原理に反するならば、
  わたしたちの宗教は不条理で滑稽なものと
  なるだろう。」


(SNS日記より 2016年9月3日)
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